普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
本日は節分、皆様豆まきは、もうされましたか? 私は、仕事が終わった後、夜中にこっそりやるつもりです。オホホ そう節分と言えば、 小さい頃、祖母に豆は年の数だけ食べるように、 と言われ、食いしん坊の私としては、なぜ、好きなだけ食べてはいけないんだ、 とどうにも納得できず、大人になったら、絶対好きなだけ豆を食べてやるぞ、 とあれほど思っていたはずなのに、 いざ、大人になってみると、毎年毎年増え続ける豆の数に、 いくら豆好きでも、20粒位が限度でしょ、 と思ってしまうのは 私だけでしょうか?と節分の話は、これぐらいにして、ここからは 今週から少々リニューアルされた新メニューについてお話します。 まずは冷前菜、白金豚の舌を使った前菜は 白金豚の舌の食感と繊細な風味をなるべく損なわないよう、 フランス・ゲランドの塩で一定の時間マリネし、その後密封した状態で 湯銭にて、低温でゆっくりと火を入れ、ロゼ色に仕上 げた1品です。 全体的に非常に優しい印象なので、付け合せには、 少々アクセントを付ける意味でアンディーヴとロックフォールと クルミを使ったサラダを組み合わせてみました。 試食をした感想としては、非常に爽やかな印象の残る1品でした。 それから、冷前菜、もう1品はフランス産・ホワイトアスパラガスの ブランマンジェ<ババロワ>が登場致します。こちらは昨年1回登場させて、 大変御好評頂いたので、今年も再登場となった1品です。 ホワイトアスパラガスと、アスパラガスのスープとご一緒に ちょっぴり早い春を 満喫して頂ける1品だと思います。 それから、温前菜には、フランス産・蛙のラビオリと、 フランス産青首鴨の自家製ソーセージが登場。 蛙のラビオリの方は、なるべく蛙の食感を残すよう、大きめにカットした 蛙を使用し、有機ホウレン草とニンニク風味の滑らかなクリーム ソース で召し上がって頂きます。ホウレン草のソースの中には 蛙の骨で摂ったブイヨンが入っておりまので、 見た目は優しい印象ですが、しっかりとした味が感じられると思いますよ。 一方、野生の青首鴨の自家製ソーセージは、見た目が黒っぽいので 非常に凄い味付けのように見えるのですが、食してみると、 意外と、上品で口に入れた時よりも、食べ終わった後に、 肉の味がジワジワと甦ってくるような印象をうけるかもしれません。 そう、その点は、野 兎のテリーヌと同じで、 ワインで言うならば、余韻<アフター>が長い感じのお料理です。 <これは、あくまでも私の個人的な感想ですけどね > それから、デザートでは、マンゴウのババロワと、期間限定で バローナのカカオ70%グアナジャを使用したスフレが登場。 マンゴウの方は、マンゴウとアールグレイと言う組み合わせが 私的には、とっても意外だったんですが、 シェフに薦められて試食してみた所、 口に入った瞬間はマンゴウ一色という感じなのですが、 後から、ソースの中に入っているアールグレイの上品な香りが フワッと広がって きて、マンゴウをより上品で高貴な物に変える 良い効果をもたらせているように、感じました。 そして、最後にチョコレイトのスフレ、こちらは言うまでもなく、 とっても、濃厚で、始めて3日ですが、大変御好評頂いております。 私も、汚い話で申し訳ないのですが、このままでは鼻血が 出るのでは?と言うぐらい試食した甲斐がございます。 ちなみに、本当にチョコレイトを食べ過ぎると鼻血がでるのでしょうか? 今度お医者様に質問してみましょう。 と言う事で、こちらのスフレをご希望の方は期間限定ですので ちょぴリ、お作りするのに、お時間は頂きますが、 食後酒でも飲みながら、ゆっくりとお楽しみ下さいませ。 チョコレイトとブランデーは、とっても良く合いますからね。
追伸・今週all abouのフレンチサイトでお薦めしていた個人の方が作られた フランス三ツ星レストランガイド MY IMPRESSIONSと言う題名の付いた サイト をたまたま拝見したのですが、このサイト非常に親切にレストランの 解説がしてあって、これからフランスに行こうと思っている方には とっても お薦めですよ。このサイトを見ていると、 作られた方が、フランス料理の世界がとっても、お好きで、愛情を持って より多くの方にフランス料理の世界って とってもエレガントで素晴らしい物なんですよ、と 理解して頂き 利用して頂きたいと言う気持ちが伝わってくるように思いました。 となぜ、私がここまで言えるかと言うと、私とこの作者の方は 当店が六本木に移転して以来のお付き合いで、 毎回 お店に入らしてくださる度に、 こんな話をしているからなんですよ。 シェフも彼がフランス旅行から帰って来る度に いつも、彼の お話を聞くのを楽しみにしているんですよ 。 それでは、また来週
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ