普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
やっと今週から、春らしくなり、これと言って理由がある訳でもないのに 何だかウキウキしている私でございますが、 皆様は如何お過ごしですか? 今月より、いよいよ毎年恒例のアンコウのブイヤベースが 始まりました。今回は昨年に引き続きアンコウの胃袋や腸・皮の 部分をミンチ状にしソテーした物と、アンコウの身と肝を ムース状にし蒸した物とアンコウの肝をフリットにした物と アンコウの身を旨みがなくならない程度に水分を抜き 弾力を持たせた物とモンサンミッシェルのムール貝と 有機野菜を具材にし、アンコウでとったフォン<お出汁>に アン肝を溶いて加えたスープと、そのスープで炊いた 玄米のリゾットと中骨のフリットと共にお楽しみ頂く、 非常に盛り沢山な内容となっております。 玄米のリゾットに関しては、非常に食感があり上に添えてある ルイユ<サフラン・ニンニク・卵黄・オリーブオイルなどで作られた マヨネーズのような物> との相性もとても良いと個人的には 思いました。また、具材やスープに関しても、今年で3年目になるので シェフも、今までの物を更に、もっとこう言う風に下処理や調理を した方が良いのでは、と時間をかけて研究を重ねた結果の お料理ですので、非常に 完成度が高いと思いました。 と、またこう言う事を書くと、インターネットで、 それ程でもなかったとか、コストパフォーマンス的にはどうとか などと書かれてしまうので、今回はこの辺で終了しておきます。 追伸・先日久しぶりにフランス人のお客様が入らして下さリ 語学が苦手な私は非常に大変 だったのですが、シェフは久しぶりに フランス語が話せて大満足だったようです。 なんでも、その方はフランスのカオールで500年も前のシャトーを 購入し、CHラグルゼットと言うワインを造られているそう です。 ちなみに私はその方を輸入業者と間違え、何のワインを日本に 入れているんですか?などと大変失礼な事を連発してしまいました。 しかし、そんな私に、怒らずカオールの場所の説明やラングドックのお話を 親切にして下さった、アランさんに、この場を借りましてお礼を申し上げます。 本当に物を知らないとは恐ろしい事です。 ちなみに、シェフは日本でガストロノミックを浸透させるのは大変な事だ と話しておりましたが、私はそれでも伝統あるフランス料理や それに伴うワインやカトラリー<食器など>も 素晴らしい物だと情熱を持って浸透させていくべきだと個人的には 思っております。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ