フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de départ
普段あまりお話できないような 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
『2010・春夏新作デザートのご紹介』
春よ〜早く来ておくれ〜と思わず叫びたくなるほど、ここのところ変なお天気が 続いておりますよね、皆さま体調など崩されない様気を付けて下さいね、 先週、やっと試作を続けていた春夏の新作デザートが出来上がり、 今週は、後半にかけて前菜を衣替え出来るよう只今シェフは厨房にて奮闘中です。 本当に、50代とは思えない働きっぷりです。オホホホ とこの話はこの辺で、新作デザートのご紹介をしないとですよね、 まずは、毎年何組かのお客様が定期的にフランスに旅行や出張をされ、 その度に、「これ、買ってきましたよ〜」と笑顔で届けてくれているシコレさん。 本当に、お客様達には感謝の気持ちでいっぱいです。その気持ちに応えるべく 毎年、少しづつ研究を続けているのですが、今回は自分で言うのもなんなんですが、 珈琲のジュレとキャラメルとシコレ2層のムース、そしてその間にサンドした ウイスキーを含ませたチョコレイトのスポンジ生地、またその全体の苦みを和らげるべく 付け合わせた 自家製ヴァニラのアイスクリームとのバランスは セ・マニフィック(mirifique)、 (こう言う事は自分で言っちゃいけないんですがね)<笑>。オホホホ それから、もう1つの季節の金柑を使ったデザートの方は、当初は金柑のコンポートを 使うつもりだったんですが、試食をした段階でタンカレーのジンを加えある程度 軽く爽やかに仕上げたのですが、それでもコンポートにした金柑だと酸味が少なく 全体的にモタッとという表現が適しているか分からないのですが、我々の感覚だと 切れがない感じがして、フレッシュのままその酸味を活かして使ってみました。 多分召しあがって頂いた方は、金柑のマーマレイドとこのフレッシュの金柑の酸味と、 ヨーグルトとタンカレーのジンを加えた自家製アイスクリームの冷たさが ヨーグルトのムースのモタッとした感覚を和らげる効果があると理解頂けるのでは?と 思っております。本当に何事もバランスが大事なだけに1つの物を納得がいくように 仕上げるのは面白くもあり大変な作業でもあるのだなーと感じつつ、 出来上がったお料理を笑顔で食べて下さっているお客様の顔を楽しく拝見している 今日この頃です。皆様も是非アンコウ共々トライしに来て下さいね、 シェフ共々楽しみにお待ちしております。 それから、3月がお誕生日のお客様〜、お誕生日おめでとうございます、 新しい1年もハッピーな年になりますように。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ