フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de départ
普段あまりお話できないような 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
『夏はやっぱり魚介で決まり』
小さい頃、テレビっ子と言われていた私、朝からテレビの前からなかなか離れず、 ずーといつまでも見ているからで、幼稚園児の頃は、 大好きなテレビの中にどーしたら人間が入れるのか?と 真剣に考えて、小さなブラウン管テレビの裏側を一生懸命覗き込んで、 『んー何も見えない、一体どうなってるんだ?』 などと呟いていた とぼけた子供だったんですが、 皆さんにもそんな経験はございませんか?(笑) そうそうこの話はさて置き、今週はマイケルジャクソンさんの衝撃的なニュース、 本当にショックです、また彼の素晴らしいダンスと歌が聞きたいと思っていたのに・・・。 残念です、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 それでは、この辺で今週後半よりリニューアルされて再登場となりました、穴子と枝豆の テリーヌのご紹介に移りますね、当店のシェフは毎年季節の食材を使った お料理をメニューに加えているんですが、必ず同じ食材で同じ様に見える1品でも、 前よりも、更に良くなるように調理法を微妙に変えたり、ソースや付け合せを 変えたりしており、今回の穴子と枝豆のテリーヌも、昨年までは穴子をさばいてから コンソメで煮込み、それから細かい骨がお客様の口の中で万が一あたらないようにと 全て骨抜きで抜いてからテリーヌにしていたのですが、 今年は、穴子をさばいてから一旦鱧の様に骨切りをし、 それから、煮るのではなく蒸してから、茹でた枝豆を細かく切り 繋ぎに白身魚のムースと混ぜ合わせた物と交互にテリーヌ型に重ね入れ、 湯煎で火を入れ、火が入ったら氷水で冷やし、オーダーが入ったら、 その都度切り分けて再び蒸してフワフラの状態でお出しする事にいたしました。 ソースの方は、こちらも色々と試してきたのですが、今回は穴子の骨でとった ブイヨンにコンソメとフォンドヴォーを少しだけ加えて、最後に味をやわらかく またソースに深みを出す為にバターを加え(バターモンテ) アクセントに 山椒の粉を散らしてみました。是非、夏が旬の食材を使った1品を キリッと冷えた白ワインと共におたのしみください。 上の写真は、なぜかサザエですが、穴子の写真が出来上がり次第チェンジしますので もう少々お待ち下さい。 追伸・シェフは80年代は殆どフランスに居た為、下の写真の貴重なDVDボックスを 見ても『何、このドラマ?どんなストーリー?誰が出てるの?』と まったく解っていませんでしたが、私は涙が出るほどうれしいですーーー。 しばらく大事に抱えて寝ます。オホホホ
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ