フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de départ
普段あまりお話できないような 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
『リニューアルされ丸ごとサンマさんになったテリーヌ』
いきなりですが、リーマンブラザーズの破たん、ビックリです、 つい先日、日本では福田首相の辞める宣言があり、 あらら日本もどうなるのかしら?と思っていたら またまた、今度は世界規模でどうなるのかしら?と言う感じですよね、 いやはや困った物です。 とこの話はさて置き、今週は秋になると登場している当店の定番人気メニュー 秋刀魚と茄子のテリーヌがリニューアルされたお話を致しますね、 実は今年は、夏頃からシェフと何度となく今年の秋刀魚はどうするという話を していたんですが、シェフから『やっぱり秋刀魚といえば日本では昔から 焼いて大根おろしと言うのが定番だよね、と言う事はこの材料達は昔から非常に相性が 良いんだよ、だからこそずーと食べ続けられているんだから』と言う話を聞いており そこで、話し合いの結果(笑)じゃあ今回はこの大根を使って みようではないかと言う事になり、 初めは、ナスのように大根も蜂蜜やヴィネガーに漬け込み、テリーヌの周りに 付けると言う発想だけだったのですが、出来れば秋刀魚を調理する段階でも 何か使えないか?と言う話になり、そうそうそう言えば日本では昔から タコを茹でる時に大根を入れると柔らかくなるよねと言う話になり、 それでは、試しに秋刀魚を(内臓だけ別に使うので取り除き) 骨ごと筒状に切り 梅干と鳥のブイヨンと大根で煮てみては?という事で やってみた所、これが大当たりでした。 是非ご自宅でも試してみて頂きたいのですが、何と不思議・秋刀魚の骨は もの凄くやわらかくなり、そのまま食べれちゃうんですよ、 これは、我々にとっては大発見でした (もう既に知っていた方には 笑われちゃうかもしれませんが、アハ) それなので昨年まではブイヨンで火を入れた後 骨だけは取り除いていたんですが、今年からはそのまま骨ごとテリーヌの真ん中に ブロック状に入れております。一応今の所召し上がって頂いたお客様達は 皆さん骨に気付かずそのまま召し上がってます。 是非、ご興味のある方トライしに来てくださいね。 こう言う世の中だからこそ、食材も工夫し無駄なく 美味しく食さなければなんですよね〜。トホホ それにしても、日本の政治家の方も消費税上げる上げると言う前に もっと無駄を取り除いたり、工夫したりとやりようはあるような気がするんですが? 何だか難しいんですかね? 国民の素朴な疑問です。 一度聞いてみたいなー。オホホホ
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ