フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de départ
普段あまりお話できないような 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
『Les Vin Japonaisのご紹介 』
大変お待たせ致しました、今週は久しぶりにワインの試飲会に行って参りました。 本当は、勉強の為にも、もっと沢山試飲会に顔を出さなければいけないのですが、 なかなか、時間が合わず・・・、今回は先日10年ぶり位にワイン屋さんの紹介で 日本のワインを試飲し、その進化にちょっとビックリしてしまった事もあり、 日本の醸造家10人を招いてと言う試飲会で実際にお会いしてどんな方が ワインを造っているのか自分の目で確かめたくて 参加してみました。 会場には、山形の高畠ワインさんや勝沼の麻屋葡萄酒さん・勝沼酒造さん 木下商事(株)酒折ワイナリーさん・蒼龍葡萄酒さん・ダイヤモンド酒造さん・ ミサワワイナリーさん・丸藤葡萄酒工業さん・ルミエールさん・井筒ワインさんが 入らしており、 いつもながら、ノムリエとしてはまずは端から泡と白を中心に全て試飲し、 その後、赤を試飲し、最後にもう一度気になったものを試飲し、古酒の梅酒をブレンドした リキュールを飲んで〆てきましたが、個人的な感想といたしましては、 皆さん醸造されている方はとても若くて、ワインの話をしている時の目は キラキラしており、これからまた先10年後が楽しみと言う感じでした。 そして、その中でも私が気になったワインは、山形の高畠ワイナリーさんの スパークリングワインと04年のカべルネ・ソーヴィニヨンプレミアム それから、シャトー酒折さんの長期熟成梅酒、 それからダイヤモンド酒造さんのロゼワイン、 こちらはマスカットベリーA を使用し、普通ロゼの場合赤に近い ロゼを作ろうとするそうなのですが雨宮さんは白に近いロゼをと思い作られたそうです。 私は今まで飲んだロゼの中ではとても好印象でした。 それから、山梨のルミエールの08年ぺティアンオランジェと言う甲州種100%の スパークリングはキリッと辛口でお値段もお手頃でした、 そして同じくルミエールさんの 07年のレ・ザンファンマスカットベリーAは、 他のマスカットベリーAを使ったワインとは、また違った優しい味わいがあり、 香は苺のようでした、小山田さんにその事を言ってみた所、笑いながら『ゆるく作って 見ました』と冗談を言ってましたが、何とも微笑ましいですよね。がしかし 同じく、ルミエールさんの05年イストワールと言うカベルネフランとブラック・クイーン を合せて作ったしっかりめの赤のワインについての時は 非常に 真剣な表情でお話されていました。 それから、最後に気になったのが蒼龍酒造のシトラスセント甲州と言う、 爽やかな柑橘系を思わせる白ワインと、甲斐のワール100%で造られた 06年甲斐ノワール、こちらもバランスが良く赤ワインの中では注目の1本でした。 と言っても、これはあくまでも個人的感想です。 それにしても、皆さん私のような素人の『これ、前に飲んだヴィンテージとニュアンスが 違う感じがするんですが醸造方が違うんですか?』などと言う生意気な質問にも、 きちんと、今回は樽の産地を変えたので発酵の期間を変えてみましたなど、 誠実に解りやすくユーモアを交えながら説明してくださり、とても楽しい時間を 過ごせました。当店でもこれから少しづつワインリストに日本の物も入れていこうと 思っておりますので、是非皆様もトライしてみて下さいね。 それでは、また。 追伸・本では、木樽はステンレスと違い温度管理が大変だと言う事は知っておりましたが、 実際に醸造家の方に細かい話を聞くと、その大変さは計り知れない物だと感じました。 料理も同じくですが、良い物を作り出すと言う事は本当に情熱が必要ですね。
こちらは、当店で扱っているダイヤモンド酒造さんの、 2006年甲州樽発酵です、2007年共に、しっかりとした厚みのある白ワインと言う印象でした。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ