フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de depart
普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
今週は、当店が大変お世話になっている酒屋さん(伊勢屋商店)の ワイン会が八重洲で行われた為、本当に久しぶりに丸の内へ、 私が行くはずの会場は八重洲南口にあったのですが、 何せ、久しぶりの丸の内なもので、迷って北口に出てしまい、汗だくで南口へ そして いざ会場入りしてみると、私のお世話になっている ワインメーカーさんは不在で誰も知らない会場で1人、さびしーく試飲をしていたら、 ブルギニオンの菊池シェフが『こんにちは』と声を掛けてくださり、 本当に助かりました。そして、一通り試飲を終え、前々から行きたいと思っていた 八重洲の丸善へ行き、欲しかった本を何冊か購入して、 再び銀座へ今度はプランタンの外で行われていた本のバーゲンで セザンヌの本を一冊半額で購入し、 それを見ながら、人形町へ、シェフとお世話になっているお客様と共に 鱧しゃぶを満喫し、その後京橋へ、昔当店が阿佐ヶ谷にあった時に 何度か1人で食べに来てくれていた、レストランサカキの榊原さん のお店へ、そこで榊原さんと少々お話をして、無事帰宅。 と言う事で、今週は久しぶりにシェフも仕込みをお休みして 美味しいものを満喫した1日でした。 ちなみに、我々は2人共東京生まれの東京育ちな者で、 どうも人形町のような町に行くと、子供の頃を思い出したり、 うわーこんな建物が、まだあるんだーなどと感心してしまったり、 楽しめちゃうんですよ、オホホホ。 それから、今週は、先日たまたま自宅にある本を整理していたところ、 非常に懐かしい1冊を発見したので、ご紹介いたします。 この本は、私がこの業界に入った時に始めて購入した、 コートドールの斎須政雄シェフの10皿の料理です。 購入した当時は、この本を読んでも、経験がない為か なかなかきちんと理解する事が出来なかったのですが、10年以上経って (まだまだ生意気かも知れませんが、)最近やっとほんの少しづつこの本に 書いてある事を楽しみながら読めている様な気がしております。 そして、その当時、斎須シェフがこの本の1ページ目に、ご自身の サインと共に書いて下さった言葉、 『少年の日の夢、我今そこに在る』と言う この言葉についても、当時10代の私には、???だったのですが、 今現在は、こんな風に言える人生って素晴らしいなと心から思っております。 そして私も将来、同じ道を志す若い人達に この様な言葉を掛けて上げられる様な人物になれる様、頑張らないとなーと 思えた、懐かしい1冊でした。ちなみに、このサインは今から13年前の6月14日 に書いて頂いた物です。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ