フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー POINT DE DEPART
普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
今週は、待ちに待った桜が満開になりそうですよね、<楽しみ・楽しみ> 皆様、もうお花見の計画は、立てられましたか? まだ予定が無い方は、是非当店へご来店下さい。当店の前の 桜も結構、見応えがあるんですよ。 そうそう、この辺で3月末から登場致しました、旬の穴子と有機ホウレン草 の温製のテリーヌのご紹介をさせて頂きます。 まず、穴子は塩でよくもんで、汚れとぬめりを取ってから、 1本1本丁寧におろし、コンソメでゆっくりコトコトと 煮込みます。その後一旦焼き色を付けてから テリーヌ型にホウレン草のムースと交互に重ね入れ 湯銭にて、もう一度火を入れていきます。山椒は煮込む時に入れると香りが とんでしまうので、この湯銭で火を入れる段階で加えて下さい。 そして、火が入ったら、湯銭から外し、ある程度荒熱が取れてから、 冷蔵庫で少々寝かせ、お客様にお出しする時に、もう一度蒸し器で 蒸し、温かく柔らかい状態にします。 それから、ソースは、穴子が淡白で優しいお味の分、少々メリハリを付けるべく、 穴子を煮込んだ時のコンソメを煮詰め、そこへバターを加えて ややしっかりめの味付けにします。そしてソースと一緒に 楽しんで頂くような一皿に仕上げてございます。 個人的には、<季節的にも> シャンパンと合わせると、 とても良いと思います。<シェフより> そうシャンパンと言えば、今回このページの左上に登場しているシャンパン、 <お客様からの頂き物なんですが・・・> 私の大好きなシャンパンメーカーの1つ<親族経営のシャンパーニュで 最も古い<1798年創業>ハウスの1つである>ジャクソンの グランヴァン・シニャチュール1995、非常に素晴らしい香りと、力強さ、 余韻の深さを持ったシャンパンだそうです。<他の物は飲んだ事があるんですが、 このヴィンテージは、まだ試飲してない物ですみません。> 私がなぜ、このメーカーが好きかと言うと、味もさることながら その経営方針や商品に対する考え方が、 自分達の目標とする考え方と同じだからです。 ただ、我々の場合は、それはまだまだ目標であり、準備段階なんですけどね。トホホ しかし皆さんも、きっと、このメーカーのように、総てにおいてオーナーの 目の行き届く規模で、徹底した品質管理と、常により良い物を目指して 研究し、努力をする体制を維持している、そんな会社やお店があったら、 最高だと思いませんか?<そう思うのは私達だけかしら?> 今の私達にとって、それはそれは途方もない理想であり目標 かもしれませんが、だれでも夢を持つ事は自由ですから、 近い将来、そんな形に自分のお店が成長いていければ良いなーと と思いつつ、これからも頑張って働きまーす。 追伸・ 最近当店では、お若い方がクリュッグを注文される事が続いて、 非常にビックリ、(高価なものなので) これって何かの流行なのかしら?と、 思わず、これって流行ってるの?と お客様に向かって とっても オバサン臭い 質問をしてしまったんですが、 それは、別に流行ではなく、ただ単に、 他のお店に比べて、少々お値段が安かっただけのようです。 しかし、彼らの、「このシャンパン1回飲んでみたかったんだー やっぱり美味しいねー、 と嬉しそうに 飲んでいる姿を見ていると、私が造った物ではなくとも 思わず作り手に代わって、有難うと言ってしまいたくなっちゃいました。 と言う事で、しばらくの間は値上げはせず、今までどおりの価格 で売りましょうと心に決めた私でありました。 来週は、もうすぐゴールデンウイークなので、 シェフのフランスの思い出話でも少々書けたらと 思っておりますが・・・・。お楽しみに。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ