フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパー Point de depart
普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
4月の上旬に高知から有機トマトの第一便が届き、それから約一ヶ月、 試作を続けて、やっと上の写真の有機トマトを使った前菜が出来上がりました。 今回は、1番下に有機トマトの濃縮ピューレ、その上に生クリームそしてその上に トマトのジュースをジュレにした物を重ね、こちらを口の中で混ぜながら 召し上がって頂くと言う前菜にしてみました。 ちなみに昨年までは、クリームとピューレを混ぜて、そこへゼラチンを少々加えて 固め、ガトー仕立てにして出していたのですが、 今年はシェフの考えで、お客様に、もっともっと食を楽しんで頂こうと言う事で この様な3食形にし、お客様自身の口の中で、食材が混ざり合い トマトがフワッと、そしてスーと溶けていく味の変化を、 お楽しみ頂けたら幸いだそうです・・・<シェフからの一言> それから、このトマトの横に添えてございます、北海道産の海マスは 5月いっぱいまでしか獲れないそうなので、大変申し訳ございませんが、 6月からは他の鮮魚に変更となります。 そして、もう一つ、付け合せになっている青いトマトの自家製ピクルス、 こちらは同じ高知産のトマトでも青いトマトなので、非常に酸味があるんですが、 ムースと一緒に召し上がって頂くと、かえって、この酸味が 爽やかな アクセントになって、全体的にしつこくなりがちな、クリームを使った お料理も非常に初夏らしい爽やかな1品に変身?いたします。 と言う事で、この辺で私達が試食した感想を一言、 トマト万歳と言う感じでした。オホホホ すみません30過ぎてこんな事 を言ってて・・・・反省反省。 それでは今週はこの辺で、 追伸・本日、いつものように自転車で六本木ヒルズのエレベーター待ちを していたら、当店がお世話になっている酒屋さんの営業の方に ぽんぽんと後ろから肩を叩かれ、にごり梅酒の見本を1本貰ってしまった。 <オレンジ色をしていて、まるでオレンジシュースのような感じでした> 本来ならば、その場でお礼を言わなければいけなかったのですが、 ご本人は携帯電話でお客様と、何だかお話中のようだったので、 これは 邪魔をしてはいけないと、しっかり者?の私は にごり梅酒だけをしっかり 握り締め、バイバイと手を振り 自転車でその場を走り去ってしまった。 今から考えると、これってちょっぴり失礼?薄情?だったかしらと反省。 島田屋ジェノスさんごめんなさい。このにごり梅酒に関してはしっかり試飲して、 今度感想文を提出しますね。
トマトついての豆知識 トマトの旬は、一般的に真夏(7月8月ぐらい)と言うイメージがあるんですが、 本来は3月下旬から6月いっぱいぐらいが、酸味と甘味のバランスが良く、 (ただ甘いだけのトマトではなく)非常にお薦めの時期なんですよ。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ