フランス料理店・ポワン・ドゥ・デパーPoint de depart
普段あまりお話できないような、 私達のお料理やお店に対する考え方 などを、今までにあった出来事 なども交えながら、色々と書いていこうと思っております。 なかなか、ご理解頂けない事も、 あるかと思いますが、面白おかしくご覧いただけたら幸いです。
『Le lievre a la royale・リエーヴル・ア・ラ・ロワイヤル』
今週から、いよいよ野兎のロワイヤル仕立てが登場致しました。 私も、本日久しぶりに、このホームページ用の写真を撮影した後に 試食させて頂いたのですが、やっぱり、シェフのお料理は、 ワインと良く合うなーと言うのが正直な感想。 それから、よく赤ワイン煮こみと言うと、和牛ほほ肉のような とっても柔らかいお肉をイメージされる方が多いのですが、 この野生の兎<リエーヴル>は、脂肪がほとんど無い赤みのお肉なので 非常に硬い肉質なのです。これは、どんなに赤ワインに漬け込もうとも、 煮込もうと、変わらない野生の兎その物の特徴なので、ご理解頂けます様 お願い申し上げます。 ちなみに、私個人的には、牛肉でも脂身が少ない赤みのお肉が好み なので、 この噛めば噛むほど味がでてくるような硬い肉質は 結構気に入っております。オホホホホ まっこのお料理の場合、それを補う意味で真ん中の内臓の部分は ペーストに近い滑らかな食感にしてあるんですけどね。 ですから、この部分とソースと一緒に食べると丁度良いバランスなのです。 それから、当店の場合、毎回強烈な感じではなく、 とても上品な味に仕上がっておりますが、真ん中の部分に入っている兎の内臓の、 比率は非常に多く、今回はほとんど混ぜ物が無い状態でございます。 実際、私が食べた印象では、雷鳥の時と同じく、 この部分をおつまみにして、ちょびちょうびと赤ワインでも飲んだら 堪らないなーと言うのが個人的感想です。 癖があるかないか、また癖を感じるか感じないかは、個人差があるので、 私としては、何ともコメントしようが無いのですが、 私自身は美味しく完食させて頂きました。 そうそうこの辺で、リエーヴルロワイヤルと言うお料理は どんなお料理なのか、ざっと説明させて頂きますね、 フランス語の辞書でロワイヤルを引いて頂きますと <ロワイヤル>国王風・野兎の赤ワイン煮こみ トリュフやフォワグラなどを詰めた贅沢な料理 、又は国王にふさわしい 立派な豪華な料理などと、出て来ます。 当店の場合は、トリュフは入れていないのですが、 野兎のお肉を内臓を抜き取ってから、赤ワインに漬け込み、 そのお肉の中に、フォワグラと兎の内臓・フランス産茸を少々・ロボクープで 混ぜ合わせた物を加え、ロール状に巻き、更にサラシで丁寧に巻いて じっくり、コトコトと赤ワインで煮込んでいきます。、 ソースの方は、野兎の内臓とフォワグラを入れてつないだ、比較的甘味の少ない 濃厚な感じの物なので、どちらかと言うと、ローヌ系かブルゴーニュの 少し熟成した果実味のある物が、私個人としては、合いそうかなーと思いました。 と言う事で、この野兎のロワイヤルと言うのは非常に贅沢で、手の込んだ お料理なので、是非ワインと共に王様気分で 優雅にお楽しみ頂けたら幸いです。オホホホ 追伸・本日は、雨の為、久しぶりに日比谷線に乗って恵比寿から 六本木へ来たのですが、その際六本木の駅で、小さなお子さんが 日比谷線のホームと電車の間に、スポンと落ちてしまい、 と言っても、私は落ちてしまった瞬間は見ていないのですが、 お母さんの凄い悲鳴でビックリして気が付いた始末<情けない> ホーム中緊急サイレンの様な物が鳴って大変でしたが、 お子さんはすぐに駅員さんに助けられて無事救出、本当に良かったです。 それでも、お母さんの動揺振りは、気の毒で見ていられないぐらいでした。 この、日比谷線六本木駅の1番前の車両の1番前のドアの所は 前々から気になっていたのですが、 大人の私でも、時々うっかりしていると、落ちるんじゃないかなーと思うぐらい ホームと電車の間が開いてるんですよねー。 何かあってからでは取り返しが付かないと思うのですがねー・・・・ 出来れば、早めに何か対策を練って頂ければ幸いです。 それまで、小さいお子様がいるお客様は、くれぐれも日比谷線六本木駅のホーム には、ご注意下さいね。それでは、来週はドーバーソールとタラバ蟹の パイ包みをご紹介いたします。お楽しみに。
■2006 1/1(日)2006・新年
■2005 5/2(月)ポワン・ドゥ・デパーオリジナル大人の為のロールケーキ